コスチュームジュエリーの展覧会「ザ・ベスト・オブ・ミリアム・ハスケル」
1940〜60年代のヴィンテージジュエリー
今秋、シャネル、カルティエ、ブルガリ、デュフィ展、と豪華でキラキラな展覧会が目白押しなところに、また一つ素敵な催しのお知らせが届いた。
11/10から千駄ヶ谷で、コスチュームジュエリーの第一人者小瀧千佐子さんと、ハスケルコレクターの渡辺マリさんのお二人による「THE BEST OF MIRIAM HASKELL」が開催とのこと。
個人的には真打ち登場な感がある。なにがすごいって、150点という点数はもちろん、展覧会ではなく「展示販売会」なところだ。800点近くのアイテムを手放すことになったことから厳選したアイテムを販売だとか。
もう二度と見られない貴重なものばかり
どこかの美術館やコレクターの手にあるなら、コレクション展という形で公開される可能性もあるだろうけど、展示販売ということは散逸するということなので、これらを一覧することは二度と無いはず。
だからハスケル好き、ビーズやガラスジュエリーに興味のある人に、このお知らせが届くと良いなと思う。やっぱりオリジネーターの美しさはすごいから。宝石とは違う存在感があるし、ビーズやバロックパールだからこそのデザインの自由さや迫力もある。
それと、会期中、11/20、11/24にはお二人によるギャラリートークがあるそうです。2017年に和光で行われた「コスチューム・ジュエリー展 ー小瀧千佐子コレクション」の時もギャラリートークを聞きに行ったのだけど、時代背景、ジュエリー史、制作の難しさなど織り交ぜながら、説明してくださって、とても面白くて大満足な時間だった。残念だったのは一つも買えなかった懐の寒さだけ!
手放すものと残すもの
今回渡辺マリ氏が800点ものハスケルを手放すとのことで、界隈どころか世界中のその筋の人々に激震走ったと思うのだけど、実は、手放すことにした理由と、そこに至るまでの気持ち、そして手元に残したものが知りたかったりする。思い出があるもの、美術的に価値があるもの、さまざまだと思うけど、世界に名だたるコレクターが手元に残すもの、それは一体どんなものなのだろうなと思う。いつかもし機会があったら伺ってみたい。
(ちなみに渡辺マリ氏のお店「ブロンディ & カンパニー」は国分寺で、あのFABなロンドン・ヴィンテージのショップ、アヌーシュカさんの並びですよ)
ザ・ベスト・オブ・ミリアム・ハスケル
2019/11/10〜12/1
11:00~19:00(最終日17:00まで)
会 場 chisa 渋谷区千駄ヶ谷4-21-2