ハーマンミラーのミニ展覧会(その後)
11月6日、ハーマンミラー丸の内店で開催されてたアーカイブ本出版の記念イベント「A Way of Living」が、最終日だったのを思い出し、滑り込みで行ってきました。
一言で言うと、すごく良かった!めちゃめちゃ良かった!
実は、ハーマンミラーは好きだけど、残念かな自分の住環境には全く合わないので、仕事用のアーロンチェアとRaphaコラボのサイクルキャップくらいしか持ってないし、遠くから眺めるだけでショップに入るのは初めてだったのでした。(つまり緊張してた)
2階の展示フロアへ向かう途中、壁には膨大な量のカラーチップ。これは飾りではなく現行品のサンプルだそう。見惚れて言葉を失っていたところ、ショップの方がさりげなく説明をしてくれる。実にスマート。素晴らしい。。
そして展示フロアへ。
アーカイブ本のダイジェストとして、1940年〜80年代の厳選された広告やポスター、ノベルティなんかが展示されていた。普遍的デザインってこういうことを言うんだろうか、これ来年のカタログと言われても信じてしまいそうなものばかり。そして、この紙印刷の質感!この良さを写真で伝えきれないのが悔しい…版ズレさえもが可愛いのだ…
あと、当然ながら家具のディスプレイも素敵でした。特に、ハーマンミラー社伝説のデザイン ・ディレクター、ジョージ・ネルソン1952年デザインのバブルランプ。
小物にラッセル・ライトの「American Modern」シリーズのコーヒーセットやクライン・リードのキャンドルホルダーが使われたりしてたのも、世界観できてる…わかってらっしゃる…!と地味な感動がありました。
- 帰宅して写真を見直してみたけど、ラッセルライトの陶器はSsteubenville Pottery製の1939〜のものではなくて、Bauer Potteryのリプロかもしれません。マグカップの持ち手が大きかったし。
- オリジナルにはオリジナルならではの嬉しみや良さがあるし、現行品なら食洗機もレンジもOKの使い勝手の良さがある。それぞれ使い分けられるのは良いこと。
- クライン・リード(KleinReid)は、現在NYで活躍中の二人組の陶芸家。彼らは1999年にプロダクトデザイナーのエヴァ・ザイゼルとコラボレーションしました。「Eva」と名付けられたそれは、エヴァ50年代の作品を思わせるオーガニックなフォルムの花瓶やティーセット。私はそれがリリースされた時、トリオのフラワーベースを購入。FAXでクレカのやり取りとか大変だったけど、それさえも今やいい思い出だし、とても気に入っている花瓶なので、その話はまた追々。
今回のテーマだった記念本「A Way of Living」、ちょっと値段が張るので迷っていましたが、実物サンプルを見たら欲しくなってしまった。見たことのないグラフィックが沢山で、608ページのボリュームならお買い得かも。それにしても、カッコいいものを浴びると気分良く過ごせるね。行って良かったです。
Herman Miller: A Way of Living